【第108回技術ゼミナールを大阪で開催致しました】
日時:2019年4月10日(水)、11日(木)
場所:ホテル大阪ガーデンパレス
去る2019年4月10日(水)、11日(木)に、大阪ガーデンパレス(大阪市淀川区)において、第108回技術ゼミナールを開催致しました。
新年度早々にも関わらず、今回はご参加頂きました協会関係者様は、過去最高の人数になりました。心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
また、想定以上にご参集頂いたため、会場が手狭になりましたことを、併せてお詫び申し上げます。
※記事の最後に、アンケートにありましたご質問にお答えしております※
以下、ゼミナールの様子をご報告致します。
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ゼミナール開会に先立って、日本チャンキー協会・吉原洋明会長(日本ホワイトファーム㈱代表取締役社長)より、昨年度を振り返り、自然災害の恐ろしさを、自社の当時の状況を例に挙げ、防災意識をもって予め最低限の準備をしておくことの大切さを説明。また、今年は国内では発生のない、鳥インフルエンザ(AI)に対する防疫強化体制の継続の重要性を強調しました。
新年度を迎え、世の中での「働き方改革」導入に伴い、業界を若者にとって魅力ある労働環境にしていくこと、そんな中、消費者の需要と供給のバランスが悪くなってきている状況をお話しました。
更に、今後国内でたった一つの鶏種となっていく中、一部の優良会員だけでなく、協会員皆様のご協力をもって、各社それぞれの技術面、環境面などを踏まえたデータを共有していく。そうすることによって、今後の業界全体に良い成績をもたらすことに繋がれば、と6月の理事会・総会で提案していく意思を述べました。
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本ゼミナール、講演プログラムは以下の通り。
【第108回技術ゼミナールプログラム】
●第一日(4月10日)
司会:㈱福田種鶏場/廣畑 康弘氏
1.開会の挨拶 日本チャンキー協会/会長 吉原 洋明氏
2.講演「エビアジェン社からの報告」 Aviagen社/ティン・ルー氏
3.報告「ブロイラー実績調査速報とハンドブックの変更点」㈱日本チャンキー/和久 健太氏
4.講演「優良会員の取り組み」
ブロイラー:㈱大山どり/島原 道範氏
種鶏:鹿児島くみあいチキンフーズ㈱/肝付 翔平氏
●第二日目(4月11日)
司会:㈱ウェルファムフーズ/近藤 慶彦氏
1.講演「飼養管理の注意点と省力化機器の紹介」 ㈱日本チャンキー/河合 泰典氏
2.講演「鶏病対策」 ㈱日本チャンキー/香川 幹二氏
3.アンケート記入
4.閉会の挨拶 日本チャンキー協会/ブロイラー部会長 矢元 淳一氏
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最後に、日本チャンキー協会・矢元淳一ブロイラー部会長(プライフーズ㈱)より、各講演を総括の後、養鶏業界の置かれた現状に「鶏肉相場の落ち込み」「飼料コストの上昇」「就農人口の減少」等を挙げ、これらの厳しい環境を乗り越えるために、機械化・省力化などの、ポイントを絞った野外事例の共有が重要と述べました。また理想としては「1社の事例を30社で共有するのではなく、30社の30事例を皆で意見交換出来る会にしたい」と添えました。
平成最後のゼミが、皆様にとって実り多いものとなったことを信じ、迎える令和時代が、皆様にとって、協会にとって、更なる成長を遂げるものと祈願して、ゼミナールを閉会しました。
※エビアジェン社ティン・ルー氏のプレゼンを掲載致しました。
※アンケートにご記入頂きましたご質問につきましては、第108回JCA技術ゼミ質問回答をご覧ください。