日本チャンキー協会(秋山宗雄会長:日本ホワイトファーム(株)社長)では、平成19年6月6日、京都市の京都ガーデンパレスで第35回通常総会を開催しましたので、その概要についてご報告致します。
 内容についてご質問等ございましたら、当事務局または(株)日本チャンキー迄お問い合わせ下さい。
ご参加下さった会員の皆様、会の運営にご尽力下さったホテルスタッフの皆様に、心よりお礼申し上げます。
京都での協会行事も久し振りの開催でしたが、全国から100名を数える出席となり、盛会な総会となりました。

 35th_5この総会では、平成18年度の事業報告および決算報告、平成19年度の事業計画と予算などの各議案について原案通り承認されました。また、役員および部会委員会の異動についても承認されました。新年度の新規会員として、米久東伯㈱(鳥取県)、江夏商事㈱(宮崎県)
 の入会が承認、紹介され、会員数は67となりました。*1社退会 

35th_8戸田功氏(㈱日本チャンキー)の司会で進められた総会の冒頭、秋山会長が開会挨拶の中で㈱日本チャンキーの創立40周年について、この40年間を振り返りながらその足跡に対して祝福の言葉が述べられました。また、最近の業界の課題として、飼料価格の高騰について触れられ、「コストアップが売価に転嫁出来ていない現状で、生き残りのためにも生産性を上げ、ロスを減らしてコスト競争力をつけ、消費者が納得する商品作り」が大切ではないかと述べられました。

35th_2次に、鳥インフルエンザ(AI)に関連して、今年1月に宮崎と岡山で発生した例を挙げられ、「結果的に早く終息となったが、これは早い通報と官民上げた協力などによるものであり、宮崎の例では“宮崎モデル”と言われるように、その対応について評価を得られた。しかしながら、家伝法の適用外の被害についての救済制度など、今後検討してゆかねばならない」と、今後の課題についても具体的に示されました。 また、環境問題や食品の安全性の問題についても触れられ、「多くの課題について内部努力だけで解決出来ないが、それぞれの会社においてやるべきことも多く、競争と協調も必要である」と話されました。また、現在のチャンキー種について、「ブロイラーでの増体、FCR、育成率や種鶏での産卵性や健雛率など、バランスの取れた成績が得られており、種鶏、種卵、農場、処理場などそれぞれの部門でしっかりと良い成績を出して、コスト削減に努め、この難関を乗り越えて行きたい」と述べられ、議事に入りました。

 秋山会長を議長に各議案が審議され、いずれも意義無く原案通り承認されました。19年度の事業計画では、総会および理事会の開催や海外視察の派遣、技術ゼミナールの開催や優良会員の表彰などが年間行事として予定されています。 

35th_4総会後の記念講演では、エビアジェン社育種担当役員のアルフォンス・カーハウス博士が「チャンキー種の育種改良の方向性」と題し、現在取り組んでいる育種改良の方向や、チャンキー種のこれからの改良目標などについて詳しく説明されました。また、丸紅㈱丸紅経済研究所・国際情勢分析担当主査の金子哲哉氏が「急増するバイオエタノール需要とDDGSの動向」のテーマで、現在の世界の穀物需給情勢や、今後の予測などについて講演しました。

 また、この総会に出席のため来日したエビアジェン社アジア地区担当副社長のポール・ギティンス氏から、日本チャンキー協会の35周年と㈱日本チャンキーの40周年記念に際して、エビアジェン社(Aviagen Inc)のCEO(最高経営責任者)イアン・パントン氏からのお祝いメッセージが紹介され、秋山会長へ記念の花瓶が贈られました。

 この後開かれた懇親会では、和やかに歓談が進み、御出席の皆様方は京都の夜を満喫されたようでした。