去る平成17年9月14日~15日に、リーガホテルゼスト高松に於いて第82回技術ゼミナールを開催致しました。
今回、最近の中で、最も多い方々にご参加頂きました。
ご参加頂いた皆様は勿論のこと、ホテルスタッフの方々のご尽力にも心から感謝致します。誠に有り難うございました。
今回のゼミの内容について、出来る限り早急にご報告させて頂けたらと思います。
ご意見・ご感想等お気付きの点がございましたら、こちらまでご連絡下さい。
日本チャンキー協会(会長・秋山宗雄/日本ホワイトファーム㈱社長)は9月14日(水)・15日(木)の二日間にわたり、香川県高松市内のホテルにおいて、北は北海道から南は沖縄まで全国から協会員190名が参加し、第82回技術ゼミナールを開催致しました。
冒頭、秋山会長から 「台風14号で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。全国的に9月に入っても暑い日が続き、もも肉の売れ行きも悪く、また茨城で発生している問題、またこのゼミナールの開催地・香川も水不足で随分ご苦労され、各社非常に大変な事と思いますが、大勢の方に参加を賜り心より有り難く思います。
6月に茨城県でAIの抗体が確認され、9月8日までに30例もの抗体が確認されるに及び、実に400万羽が対象となり150万羽が殺処分となっております。その作業も当初県職員で行っていましたが、大変な作業であり、ついには自衛隊の出動要請がなされました。現在、200万羽の追跡調査を行っており、9月9日の調査委員会の発表でも今後 の見通しがはっきりしていない状況です。農林水産省は不正ワクチン使用疑惑も考えられるとは言っていますが、これも明らかになっていません。私たちの仲間である協会員が茨城県のこの問題に巻き込まれ、8月22日より雛の出荷停止となり非常に困っておられます。その協会員、日本種鶏孵卵協会、食鳥協会種鶏孵卵部会、また周辺の食鳥処理会社が一緒に農林水産省に赴き、特別配慮のお願いをし、結果その場所・種鶏・種卵の清浄確認が出来たならば、入卵・雛の出荷を行っても良いとの許可を得ました。
来る17日0時を以て、出荷停止が解除になります。被害に遭われた会社の苦慮と従業員の方々に労いの言葉を申し上げたく、また有形無形にご協力頂きました皆様に対しても御礼を述べたいと思います。今後も業界・関係団体一丸となって、何が起きても対処していきたいと思います。また協会員の方々からも広くご意見を賜りたいと思っています。
本日の勉強会は発表者の方々は貴重な体験を分かり易く発表して頂き、参加の皆さんはしっかり勉強し、各自の業務に生かして頂きたいと思います。近く、原産地表示も変わり、そのことが国産チキンにとって追い風となってくれる事を期待しています。
安心安全は当然ですが、価格においても消費者に支持してもらえるよう努力が必要です。この勉強会を起爆剤として、各自が各社において業界繁栄のため、頑張って頂く事をお願い致します。」との挨拶がありました。
1日目は、森泰三氏(㈱森孵卵場)の司会で、先の総会時に報告があったチャンキー種鶏、ブロイラーの前年度の実績について㈱日本チャンキーの山本主氏、田中康之氏からそれぞれ詳細に分析され、説明がなされました。ついで、成績優秀会員の実績報告がなされ、種鶏部門では日本ホワイトファーム㈱東北生産部の大沢一男氏、㈱山形種鶏場の大脇秀吉氏、ブロイラー部門では、㈱阿部繁孝商店の市橋賢一氏と㈲松尾孵卵場の横川栄氏が、各社・各自の体験に基づいたチャンキー種の能力を引き出す好成績実現のノウハウを丁寧に分かり易く発表して下さいました。
続いて㈱日本チャンキー戸田功氏より、チャンキーブロイラーの管理ポイントについて講演があり、ゼミの1日目の最後を締めくくりました。講演終了後は懇親会が行われ、会員同士の歓談が賑やかに行われました。
2日目は、㈲松尾孵卵場の松尾秀隆氏の司会で、最近注目を浴びている鶏舎及び舎内環境システムについて、「ブロイラー鶏舎の環境制御システム」をテーマに、日本有数のメーカー及び販売会社である、㈱イシイ・吉田政文氏、㈱大宮製作所・菊田崇氏、東西産業貿易㈱朝倉裕考氏、東洋システム㈱・安田勝彦氏、㈱中嶋製作所・窪田忠志氏より、各社の商品説明が行われ、参加者は熱心に聞いておられました。
全講演終了後、協会種鶏孵卵部会長圃田健治氏(㈱十文字チキンカンパニー)の閉会の挨拶で2日間の全日程を無事に終えました。