去る9月18、19日の両日、東京都内の九段会館にて第77回技術ゼミナールを開催致しました。全国からは、110名の会員の皆様が出席下さいました。
神田謙一氏(住田フーズ(株))の司会で進められた第1日目は、山上恭宏会長((株)福田種鶏場社長)の挨拶の後、ゼミナールに移り、「我社におけるISOの取組みについて」と題した発表では、(株)ジャパンファームの東一孝氏と、(株)イシイの遠藤雅俊氏がISO取得に至る経緯などについて、それぞれの立場から詳細にご説明され、ご苦労されたことなども交えお話下さいました。
続いて「種卵消毒方法の実例について」のテーマでは、「ディッピング」について日本ホワイトファーム(株)の加藤静一氏、「ホルマリン」での実例で(株)福田種鶏場の長縄彰氏、「ホルマリンおよびディッピング」について丸紅畜産(株)の吉野富士男氏がそれぞれの消毒方法について、長所・短所を報告され、今後の課題などについても示されました。
また、この度の発表では「オゾンの使用」による最新の消毒法の実例報告と致しまして、(有)新延孵化場の新延修氏(代表取締役社長)をレイヤー業界から特別演者としてお迎えし、同社の先進の消毒法をご紹介頂き、出席者の興味を引く発表をされました。
大沼和雄氏((株)オオヌマ)の司会で進められた2日目は、「種鶏の実情報告:優良会員の報告」と題しまして、平成13年度優良会員の表彰で部門賞を受賞した3社から発表がありました。「ヘンハウス産卵数の部」では(株)森孵卵場の松川勇一郎氏、「ピーク産卵の部」では(株)松本鶏園の長峰洋道氏、「産卵持続の部」では(株)児湯食鳥から(有)富田種鶏場の冨田哲哉氏にそれぞれご報告頂きました。
引き続き今年度のチャンキー種鶏とチャンキーブロイラーの実績調査について、種鶏は(株)日本チャンキーの戸田功氏が分析結果の報告を行い、チャンキー種鶏の高い生産性が維持されていることを示しました。
また、ブロイラーは田中康之氏が、年々改良されている成績を、項目毎に詳細に分析し報告致しました。今年度から新たに就任されました、種鶏孵卵部会長の吉原洋明氏(日本ホワイトファーム(株))の閉会挨拶で2日間の日程を終えました。
残暑厳しき折りにも関わらず、北海道から鹿児島までの全国の会員の方々からご出席を賜り、御礼を申し上げます。
また、演者の皆様にはお忙しい日常業務の中で、当ゼミナールの発表に際しての準備に労を尽くして頂きましたこと、改めまして御礼を申し上げます。
これからも当ゼミナールが会員の皆様のお役に立てますように、スタッフ一同頑張って参りますので、宜しくお願い致します。(山)
今年度のチャンキー種鶏とチャンキーブロイラーの成績は次の通りです。
[種鶏] | [ブロイラー] | ||
餌付羽数 | 1,898333 | 餌付羽数 | 31,389,557 |
育成率(~24週令) | 96.2 | 収容密度(/坪) | 57.5 |
生存率(25~64週令) | 93.1 | 出荷日令 | 52.8 |
産卵ピーク | 85.9 | 生体重(g) | 2,892 |
産卵持続(週数) | 日増体重(g) | 54.7 | |
70%以上 | 19.0 | 出荷率(%) | 95.9 |
80%以上 | 8.8 | FCR | 2.015 |
H.H.E.(~64週令) | 180.64 | 生産指数 | 260.9 |
H.H.H.E.(~64週令) | 166.06 | ||
H.H.C | 139.64 |