去る平成15年9月17日~18日に、京都・新・都ホテルに於いて第79回技術ゼミナールを開催致しました。
ご参加下さいました各社皆々様、またホテル会場スタッフの皆様、誠に有り難うございました。皆様方のお陰で、無事終了する事が出来ました。
今回のゼミの内容について、下記の通りご報告申し上げますので、残念ながら参加出来なかった方、再度ご覧になりたい方は是非ご覧下さい。

また、ご意見・ご感想等お気付きの点がございましたら、こちらまでご連絡下さい。

79th京都盆地にも残暑が残っていました。
 
停車中の新幹線の車窓から見えるホテル(新・都ホテル)で日本チャンキー協会第79回技術ゼミナールが開催され、日程は9月17日の午後から18日の午前中まで行われました。
日本の北部と南部にあるブロイラー主産地からは少し遠い?所でしたが、北は北海道、南は九州・鹿児島から、総勢160名の方々が参加されました。

当協会の運営では地元の会員の皆様方に大変お世話になりました。1日目の司会は京都府の㈱ヤマモトの山本光夫専務、2日目は兵庫県にある㈱一宮家禽孵卵場の岡本一専務です。
 
ゼミナールは山上協会長の開会挨拶から始まりました。ブロイラー業界の話の他、今回は地元京都に関する話題としてノーベル化学賞受賞者田中耕一氏で有名になった㈱島津製作所の創業者島津源蔵氏の経営理念30ヶ条を紹介されました。
 
初日のテーマは「鶏糞処理の現状報告」で、以下4名の演者の方が自社で行っている鶏糞処理の実情を報告されました。法的規制が厳しくなっていく今日現在、参加者にとって関心が非常に高い問題で、参考になりました。

㈲土橋ブロイラー(岩手県) 佐々木正之 氏 「焼却処理について」
㈱十文字バイオアペックス(岩手県) 桂川久二夫 氏 「発酵と炭化処理について」
中部飼料㈱八戸工場(青森県) 藤田 京一 氏 「敷料使用による鶏糞量削減について」
南国興産㈱(宮崎県) 弓削 昭男 氏 「 鶏糞発電について」               
                     
次なるテーマは「種鶏の生産期管理」と題して、㈱日本チャンキーの茂田洋史氏が種鶏管理方法についての説明を行いました。

2日目のテーマは、「種鶏の実情報告」と「実績調査のまとめから」の2題ありました。
当協会では通常総会時、優良会員を表彰する制度があり、今回その中から3社の方々に種鶏の実情報告を頂きました。演者は次の方々です。

㈱オーエヌポートリー(兵庫県) 山田 博文 氏
丸紅畜産㈱霧島事業所(鹿児島県) 谷山 光徳 氏
日本ホワイトファーム㈱宮崎生産部(宮崎県) 中井 博文 氏

受賞を受けた会員だけあり、話の内容は濃く参考になる部分が多かったと思います。
 
毎年春になると、全国規模でチャンキー種鶏とブロイラーの成績調査をしています。
その種鶏成績の結果を㈱日本チャンキーの戸田功氏が、また、ブロイラー成績の結果を同じく田中康之氏が報告しました。種鶏・ブロイラーともに、成績は年々向上しており、そしてその性能をもっともっと引き出すためには環境の改善や管理技術の向上が必要という内容でした。

そして最後は、当協会の種鶏孵卵部会長であります日本ホワイトファーム㈱札幌事業所(北海道)の吉原洋明氏による閉会挨拶で2日間の行事が無事終了致しました。
 
尚、初日の夜には懇親会が開かれ、新しい出会いや旧友との再会等様々な交流の場になりました。
(t , k)