2007年11月14日から16日の3日間、岡山市内の岡山県農業共済会館にて第6回チャンキースクールを開催致しました。

当スクールの対象は、過去5回と同じく種鶏管理経験者でしたが、今年は「経験年数5年未満」とし、若手の人材教育に貢献出来る事を目的としました。20名の定員で参加者を募りましたが、締切を待たずに定員に達しました。

school6_7今年は経験年数が浅い受講生だけに、より分かり易い講義内容になるよう心掛けて資料を作成しました。全12講義を通して、”一級ヒナの獲得羽数を上げる事”が最終目的である事を強調しました。

school6_1【 1日目 】
 午後1時半から開講式。弊社菊池修社長の開講挨拶に続き、営業部スタッフも自己紹介させて頂きました。スクール3日間の主な対応は、技術普及課の戸田功、田中康之、森川敦夫が行いました。
 まず第1講義として、「ブロイラー業界の概要とチャンキー種の育種改良」を営業課の山崎修二が30分説明しました。育種会社のAviagen社の育種改良/戦略などについて、初めて聞く用語とともに業界の一端を知ったのではないでしょうか。

school6_2続いて「鶏の基礎」を戸田が文献資料を元に、鶏の生理反応などを約60分。第3講義には、今回初めて講義に取り入れた「用語の説明」を、森川が約40分。普段何気なく使用されている用語の意味、HHCの計算方法など基本的な内容でした。

school6_3この日最後は、これも初採用となった「育雛管理」を、田中が約60分説明。殆どの受講生が餌付け管理の経験があり、身近なテーマと捉えて頂いた様でした。今回は、餌付け前準備~28日令までに限定した内容でした。

school6_4【 2日目 】
 朝8時半から「体重コントロールと斉一性管理」と題し、森川が28~154日令間の管理ポイントを説明しました。成績向上させるには、群も個々も鶏のバラツキ抑制が重要であり、何故その作業をするのか等の応用例も含めて、全講義中最も長い90分を割きました。6講義目には、田中が「鶏舎設備と舎内環境」と題し、換気の基礎を中心に説明。受講生のアンケート結果では、昨年に続き最も関心度が高い項目の一つでした。
 続いて「育成期後期から生産期初期の管理」を森川より再び106日令以降の管理を、主に♀管理中心に説明しました。
巣外卵対策内容も多く、日頃直面している課題だけに、身近なテーマの一つではなかったでしょうか。

school6_5【 3日目 】
 最終日。最終講義は「種卵の管理」を、田中より約60分行いました。
折角の生きた受精卵を如何に適切に取り扱い一級ヒナにするか、に主題を置いた内容となりました。これにて全12講義は終了。

school6_6続いて「グループ討議及びまとめ」として、各テーマに沿った討議と発表形式で約120分。
Aグループ:(4,10週令時)給餌スペース調整
Bグループ:(配雄後)オス給餌量設定
Cグループ:グレーディング
について、活発な意見が出されました。
今回の受講内容の基礎が理解出来ていれば、グループ討議も決して難しい内容ではありません。この様な計算や設定をした経験がなかった受講生も、自分なりの意見を出していました。

午前中で全ての日程が終了し、最後に菊池社長より一人一人に修了書が手渡されました。閉講式では、営業部部長・山本主が、今経験を積んでいる現場作業は、いずれや皆さんの糧になるものであり、当スクールの内容は明日にでも応用して頂ける内容もありますので、今後のご活躍を祈念しております、といった主旨で挨拶しました。
 夜の懇親会で、多くの仲間が出来た事も大きな収穫となるでしょう。私たち技術普及課のスタッフも、次回訪問時現場で受講生の皆様と再会出来るのを楽しみにしております。

最後に、皆様から頂いた貴重なアンケート結果を元に、今後とも判り易いテキスト作り、話し方に努力して参りますので、是非ご期待下さい。
以上