【 第92回技術ゼミナールを札幌で開催致しました 】
 9月2日(木)・3日(金)の両日にわたって、第92回技術ゼミナールを、札幌市のホテルポールスター札幌にて開催しました。
 今年の夏は、過去に例を見ないほどの猛暑に見舞われ、また9月に入ってもまだ厳しい暑さが続く中、全国各地から170名以上の参加社がありました。

 92tech_1ゼミナールに先立ち、十文字保雄協会長(㈱十文字チキンカンパニー 社長)が、下記の通りご挨拶されました(以下概略)。
「今年から前秋山会長の後任として会長を務めることになりました。どうぞ宜しくお願いします。今年は、この暑さで種鶏も熱死を出し、コマーシャルは熱死に加え、増体が思うように伸びずにさぞお困りのことと思います。
 しかし、市場ではあまり鶏肉の売れ行きが良くなく、思ったより混乱していないのではないかと思います。
 ムネ肉の相場が良くなっていますが、これは需要から来ているものと思われます。モモ肉が売れて、6億羽強の鳥が生産されて、ムネ肉が売れるので3億羽でいい、ということにならないようにと思っています。今年は、食鳥協会も50周年を迎えます。ここに至ったのも、業界の皆さんの努力の賜物と思います。チャンキー種もブロイラーがUK由来からUS由来になり、皆さんの間では混乱を招いた会社も多かったことでしょう。今度の冬が、管理の上で大切です。そしてまたUKに戻るようですが、このことは業界の宿命と捉え、日本チャンキーもしっかり指導をしてくれることでしょうから、その指導の中で我々もしっかりやっていかなければなりません。どうか、この二日間のゼミナールを有意義なものにして下さい」

92tech_2第一日目は、千田勝美氏(日本ホワイトファーム㈱)の司会で進められ、まず最初にエビアジェン社の契約アドバイザー、バーナード・ グリーン氏(南アフリカ共和国)が「ブロイラー鶏舎の換気」の演題で講演、続いて㈱日本チャンキーからは、戸田功氏が「冬に向けてのブロイラー管理」、森川敦夫氏が「実績調査のまとめ」の報告を行いました。

 92tech_4第二日目は、矢元淳一氏(北海道第一ブロイラー㈱)の司会で、大熊就明氏(物産バイオテック㈱)が「マイコトキシンの影響と対策について」、宗像保久氏(日本全薬工業㈱)が「MG・MS生ワクチンにおける種鶏への取り組み」について講演を行いました。また、野外報告として、島原道範氏(㈱大山どり)と吉田順氏(住田フーズ㈱)が「わが社の高増体ブロイラー管理」と題して管理ポイントを解説。種鶏部門は、増田英明氏(延岡農業協同組合)が「わが社の種鶏管理」について、改善ポイントを交えながら報告され、最後に、ブロイラー部会長の神田謙一氏(住田フーズ㈱)の挨拶で、全日程を終了しました。

なお、今回のゼミナールの講演、報告内容は別途掲載の通りです。
以上

技術ゼミナールプログラム    
● 第一日(9月2日)
司会 千田 勝美 氏/日本ホワイトファーム㈱
1.開会の挨拶
日本チャンキー協会 会長 十文字 保雄氏
2.講演:「ブロイラー鶏舎の換気について」 
バーナード・グリーン氏
3.講演:「冬に向けてのブロイラー管理」 
㈱日本チャンキー 戸田 功氏
4.報告:「実績調査のまとめ」 
㈱日本チャンキー 森川 敦夫氏
● 第二日(9月3日)
司会 矢元 淳一氏/北海道第一ブロイラー㈱
1.講演:「マイコトキシンの影響とその対策について」 
物産バイオテック㈱ 大熊 就明氏
2.講演:「MG・MS生ワクチンにおける種鶏への取り組み」後編 
日本全薬工業㈱ 宗像 保久氏
3.報告:「わが社の高増体ブロイラー管理」
「わが社の高増体ブロイラー管理」その1
㈱大山どり 島原 道範氏
「わが社の高増体ブロイラー管理」その2
住田フーズ㈱ 吉田 順氏
4.報告:「わが社の種鶏管理
延岡農業協同組合 増田 英明氏
5.閉会の挨拶
日本チャンキー協会 ブロイラー部会長 神田 謙一氏