2017年11月15日~17日の3日間、岡山県農業共済会館6階大会議室にて、第15回チャンキー種鶏スクールを開催致しました。

 今年は、全国から28名の受講生をお迎えしました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ブロイラー業界の概要から、鶏の基礎・栄養、育雛、育成、成鶏のそれぞれ管理ポイント、種卵、衛生管理などの通常講義に加え、今回グループディスカッションの方法を改めてみました。
 従来は、用意された素材についてグループで討議をして頂き、最終日に全日程の項目についてテストを実施しておりました。今年は、成績不振に悩んでいる会社(仮にファインチックス社と設定)の成績改善を目的に、受講生には「日本チャンキー技術スタッフ」になって頂き、4つのグループに分かれてプレゼンを作成し、最終日に発表して頂きました。

 はじめに、基礎データのみを提示して、種鶏スクールスタッフ扮する生産部長以下農場担当者、設備担当者、契約獣医師、孵卵担当者から必要な情報を聞き出してテーマを決め、骨格作りから着手して頂く、簡単なロールプレイングを実施しました。
 私どもも初めての試みではありましたが、皆さんのチームワークには目を見張るものがありました。
 今回のグループ討議の目的は、自分たちで問題点を見つけ、問題解決に向けて意見を戦わせるということは勿論ですが、「皆で力を合わせて」それをやり遂げる、ということでした。受講生の皆さんは、まさに狙い通り、最初は知らない人同士でやりづらそうな雰囲気ではありましたが、最終的には熱がこもって、端からみるとまるで「作戦会議」になっていました。

 Aグループから順番に発表して頂きましたが、普段は現場で活躍されている皆さんが、不慣れながら問題点を指摘していく様は、アドバイスを受ける側(の役)でありながら、本当にワクワクしました。質問されると、グループの皆さんで知恵を出し合って回答したり、聞いている皆さんも、「あ、それがあったか!」という動作をされていたり、それぞれの気づいた点、気付かなかった点を補填しあえたと思います。
 
 最後に、弊社森川課長より総評があり、「皆さん入手したデータを手入力されていましたが、実はUSBでご用意していました!」というネタばらしもあり、受講当時神妙な面持ちで始まった講義も、最後にはやんわりした笑顔になっていたのが、主催者側として何より嬉しかったです。

 これからの皆さんのご活躍を、予感させて頂けた時間でした。

 来年はさらに進化したスクールにしたいと考えております。
ありがたいことに、意外と早く定員に達しますので、もし参加をお考えの皆様は、お早めにお申し込み頂くことをオススメします。来年も、11月中旬の開催を予定しております。

 最後になりましたが、今回ご参加くださった受講生の皆様、受講生を送り出してくださった各社、上司の皆様、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

今回、受講生の皆様が感じ取られたこと、記憶してくださったことが、御社に何らかの力になりますように。

初日記念撮影