2014年11月19日から21日、岡山県農業共済会館にて第12回チャンキースクールを開催しました。
今年も北海道から鹿児島までと全国から26名が参加されました。今年は新たな試みとして初日にもグループ討議、最終日には修了テストを実施しました。講義では、飼養管理の基本とその意義を明確にし、種卵の生産、受精成績の向上と良質なヒナの生産に繋がる飼育管理ポイントを説明しました。
【1日目】
開講式では弊社・森永社長の挨拶のあと弊社営業部員紹介、そして受講者の自己紹介を行い、少し和んだところで記念撮影をしました。
1講義目は「ブロイラー業界概要」でスタート。養鶏の歴史から始まり、現在の国内での飼養状況およびマーケット情報について説明しました。
2講義目は「鶏の基礎」をグループディスカッション、普段管理している‘鶏’とは?を議題に人間と違う点など、忌憚のない意見が飛び交いました。お互いに早く打ち解けあえるよう初日にグループディスカッションを開催しました。
3講義目は「育雛管理」と題して初期管理の重要性を説明しました。最終的により多くのヒナを獲得するために、如何にスタートが重要かを理解できたと思います
【2日目】
前日、懇親会の席で交流を深められた皆さんは、緊張感もほぐれ、和やかな雰囲気でのスタートとなりました。
1講義目は、「体重コントロールと斉一性管理」について説明しました。鶏の生理的発育にとって大切な育成期の体重コントロールについて、管理のポイントを掴めたと思います。
続いて「育成期後半から生産期初期の管理」では106日齢以降の管理について説明しました。目標5%産卵日齢を達成させるための光線管理の考え方、事前アンケートでも関心が高かった巣外卵対策について理解できたと思います。
午後からはまず「生産期の管理」について、高産卵が特徴のチャンキー種に応じた5%産卵以降の給餌プログラムについて説明しました。また季節による餌の増量、ピーク給餌量の考え方や減量についても理解できたのではないでしょうか。
続いて「種卵の管理」では卵の構造や防御機能、それを踏まえた上での取り扱い等、生きている種卵を如何にして孵化場まで届けるかについて説明しました。
2日目最後の5講義目は「衛生管理」と題して、皆さんの関心が高いバイオセキュリティや消毒、コクシジウム症のワクチン投与方法や検査方法等について説明しました。
【3日目】
最初の講義は「オスの管理」と題して、育成期から揃いの良いオスを育てること、生産期では精巣状態や体重コントロールを最後まで行う事を説明しました。ヒナ獲得のためのオス管理の重要性についても理解できたと思います。
その後の「舎内環境」では夏場、冬場の換気の目的と方法について説明しました。舎内での風の動き方、夏場の風速の重要性、冬場の結露対策、最低換気の計算方法などの換気の重要ポイントが理解できたと思います。
3番目の講義の「育種改良」では、皆さんに飼育して頂いているチャンキー種鶏がどこで、どのように、そして何を目標として育種されているのかを改良スピードを交えながら説明しました。
全ての講義が終了した後、修了テストを実施しました。全講義内容から選択方式及び記述式にて出題され、皆さん真剣な眼差しでテストに挑んでいました。
昼食後は最後の課題として「グループ討議及びまとめ」を行いました。受精率低下鶏群のグラフから見られる低下の原因と次回鶏群への対応策について4グループに別れて議論し、代表者に発表してもらいました。今回スクールで学んだことや、自分の飼育経験を活かした活発な意見交換となりました。
3日間に亘るスクールも、このグループ討議をもって全ての課程が修了しました。閉校式では修了テスト結果も発表させて頂きました。その後、弊社・森永社長から3日間の日程を頑張った証である修了証が授与され、最後に弊社・山崎営業部長の閉講挨拶で第12回チャンキースクールは無事終了しました。
最後になりましたが、今回参加して頂きました皆様方の貴重な意見を参考に、今後ともこのチャンキースクールがより良いものになっていくよう努めてまいります。
皆様3日間ありがとうございました。 以上