2015年11月17日から20日、岡山県農業共済会館にて第13回チャンキースクールを開催しました。
今年も北海道から鹿児島までと全国から28名が参加されました。
チャンキー種鶏の性能を十二分に発揮する為の飼養管理技術に重点を置き、併せて将来のリーダー育成を目的として講義を行いました。
【1日目】
開講式の後、受講者の皆様の自己紹介を行い、本スクールが始まりました。
●1講義目:「ブロイラー業界概要」
養鶏の歴史から始まり、現在の国内での飼養状況およびマーケット情報について説明しました。
皆さんが従事している業界について理解が深まったと思います。
●2講義目:「鶏の基礎」
普段管理している‘鶏’とはどういう生き物か?を議題にグループディスカッションを行いました。
初めは皆さん緊張しておられましたが、グループディスカッションが終わる頃にはお互い打ち解け始めていました。
●3講義目:「育雛管理」
初期管理の重要性を説明しました。最終的に、より多くのヒナを得るために、スタートが如何に重要かを理解できたと思います。
【2日目】
前日、夕食の懇親会で交流を深めた皆さんは、緊張もほぐれ、和やかな雰囲気でのスタートとなりました。
●1講義目:「体重コントロールと斉一性管理」
鶏の生理的発育にとって大切な育成期の体重コントロールについて説明しました。重要な管理ポイントを掴めたと思います。
●2講義目:「育成期後半から生産期初期の管理」
106日齢~5%産卵までの管理について説明しました。
目標5%産卵日齢を達成させるための光線管理の考え方、事前アンケートでも関心が高かった巣外卵対策について理解できたと思います。
●3講義目:「生産期の管理」
高産卵が特徴のチャンキー種に対する5%産卵以降の給餌プログラムについて説明しました。
また季節による餌の増量、ピーク給餌量の考え方や減量についても理解できたのではないでしょうか。
●4講義目:「種卵の管理」
卵の構造や防御機能、それを踏まえた上での取り扱い等、生きている種卵を如何にして孵化場まで届けるかについて説明しました。
また、講義の中で、割卵調査を実際に行いました。
●5講義目:「衛生管理」
バイオセキュリティや消毒、コクシジウム症のワクチン投与方法や検査方法等について説明しました。
【3日目】
●1講義目:「オスの管理」
育成期から揃いの良いオスを育てること、生産期では精巣状態や体重コントロールを最後まで行う事を説明しました。
ヒナ獲得のために、オス管理の重要性についても理解できたと思います。
●2講義目:「舎内環境(換気)」
夏場、冬場の換気の目的と方法について説明しました。
舎内での風の動き方、夏場の風速の重要性、冬場の結露対策、最低換気の計算方法などの換気の重要ポイントが理解できたと思います。
様々な環境測定器具も紹介し、講義後に皆さん興味を持って見られていました。
●3講義目:「育種改良」
皆さんに飼育して頂いているチャンキー種鶏がどこで、どのように、そして何を目標として育種されているのかを改良スピードを交えながら説明しました。
講義が終了した後、修了テストを実施しました。全講義内容から選択方式及び記述式にて出題され、皆さん真剣にテストに挑んでいました。
昼食後、USチャンキー情報をお伝えした後、最後の課題として「グループ討議及びまとめ」を行いました。
受精率低下鶏群のグラフから見られる低下の原因と次回鶏群への対応策について4グループに別れて議論し、代表者に発表してもらいました。今回スクールで学んだことや、自分の飼育経験を活かした活発な意見交換となりました。
3日間に亘るスクールも、このグループ討議をもって全ての課程が修了しました。
閉講式では修了テスト結果も発表しました。その後、弊社・森永社長から修了証が授与され、
最後に山崎営業部長の閉講挨拶で第13回チャンキースクールを無事終了しました。
最後になりましたが、今回参加して頂きました皆様方の貴重な意見を参考に、
今後ともこのチャンキースクールがより良いものになっていくよう努めてまいります。
以上