2016年11月16日~18日の3日間、岡山県農業共済会館にて第14回チャンキースクールを開催しました。
今年も北海道から鹿児島まで全国から25名が参加されました。
チャンキー種鶏の性能を十二分に発揮するための飼養管理技術に重点を置いた講義内容としました。
また将来のリーダー育成を目的とし、実践的なグループディスカッションをおこないました。
【1日目】
初日の開講式では、講師スタッフ紹介と参加者皆様の自己紹介をおこないました。
そして緊張の面持ちの中、グループ写真の撮影をおこない、本スクールのスタートとなりました。
以下、今回のスクール内容について紹介させて頂きます。
●1講義目:「ブロイラー業界概要」
私たちが飼育しているニワトリについて、そのルーツを辿ることからスタートしました。
そして、このブロイラー産業の過去から現在に至る推移、弊社チャンキー種鶏の生産体制についても紹介しました。
●2講義目:「鶏の基礎」
この講義では1つ目のグループディスカッションをおこないました。
飼育管理の中で基本となる考え「鶏とはどんな生物か?」について議論をおこないました。
参加者同士初めて会う方ばかりでしたが、議論を交わす中で少しずつ打ち解けてゆく姿が見られました。
●3講義目:「栄養と飼料」
普段目にすることの多い「飼料成分表」ですが、そこに記載されている栄養素や数値が意味しているものについて本講義で説明しました。飼養管理が主テーマの本スクールですが、給餌管理を考えるには栄養についても知る必要があり、今回始めてテーマに取り上げました。
●4講義目:「育雛管理」
鶏の生涯の中でも、多くの器官が発育する初期4週間の管理ポイントについて説明しました。
種鶏成績を大きく左右するこの間の管理の重要性について理解して頂いたと思います。
●懇親会
本スクールでは毎年、懇親会をおこなっています。
講義での技術習得だけでなく、参加者同士意見交換をおこなうことで、より実践的な情報取得ができたと思います。
【2日目】
●1講義目:「体重コントロールと斉一性管理」
体重コントロールを中心とした管理項目、特に給餌管理について説明しました。
バラツキを抑えた体重管理の重要性を述べると共にCV値の計算も実施しました。
●2講義目:「育成後期から生産初期の管理」
精巣、卵巣の発育に向けた重要時期の給餌管理や光線管理について説明しました。
また産卵開始時に重要な巣外卵対策についても触れました。
●3講義目:「生産期の管理」
体重、卵重、産卵率等によって栄養要求量が決まることを基に、ピーク産卵に向けての飼料増量と、その後の減量について説明しました。また産卵立ち上がり時期に見られる代謝異常の対策について野外事例を紹介しました。
●4講義目:「種卵の管理」
受精をした種卵から正常にヒナを生産するために、農場でおこなうべき種卵の取り扱いについて説明しました。
また孵化段階で発育が中止した卵について、割卵調査を実施しました。
●5講義目:「鶏病と衛生管理」
鶏病リスクを最小限にするためのバイオセキュリティー、また鶏病のメカニズムや飼養管理面での対策について説明しました。
【3日目】
●1講義目:「オスの管理」
育成期の脚の発育、生産期の精巣発育やその維持に大切な体重コントロールを重点的に説明しました。
また必要な給餌管理についても野外事例を紹介しました。
●2講義目:「舎内換気」
夏場と冬場に分けて、それぞれの換気方法と基本的な考え「なぜ換気が必要なのか?」を説明しました。
実際の換気調査で必要な調査器具についても紹介しました。
●3講義目:「育種改良」
皆様に飼育して頂いているチャンキー種鶏が、どこでどのように育種改良されているのか説明しました。
育種改良の目的や方法、そして今後の育種改良予測についても理解頂いたと思います。
この講義を持って3日間に渡る全講義終了となりました。
●修了テスト
講義内容についてテストをおこないました。3日間の成果を十分に発揮しようと皆様真剣に挑んでいました。
●グループ討議
このグループ討議は本スクールの集大成です。
架空の農場成績事例をもとに、グループ内で成績悪化の要因を考察し、次回への対策を練るという内容です。
スクール講義で得た知識だけでなく、農場での経験も活かし議論がおこなわれました。
以上をもって本スクール終了です。
修了式ではテストの成績上位者の表彰と、修了証授与をおこないました。
最後に弊社営業管掌担当役員・山﨑より閉講の挨拶で感謝を述べ、スクールを締めくくりました。
最後になりましたが、今回参加頂きました皆様に感謝申し上げます。
頂きましたアンケートを参考に、今後もより良いスクールとなるよう努めてまいります。
ありがとうございました。
以上